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2009.10.01

2009.09 今月の読書

●今月もiphoneとPCに翻弄され、読書の量は、果々しくない。iphoneを交換して意気揚々であったが、iTunesが8から9へのバージョンアップがあり、新しい9をインストールしたら、どういうわけかiTunesの画面が開けない。
 iTunesのアンインストール、再インストールを何回繰り返したことか。アップルジャパンのサポートさんに聞いてやったのだが埒開かず。そのあとWINDOWSのNETFRAME3.5の更新プログラムがインストールできず、これもアンインストール、再インストール。

●そうこうするうちに、ThinkPadのHDDの劣化が顕在化し、HDDの換装。HDDの丸ごとコピーだから、温度上昇等は改善されたが、上記iTunes、NETFRAME3.5の不具合はそのまま放置。というわけで、1ヶ月を棒に振るという羽目に相成った。

●読書のほうはといえば、高村薫がやっと半分。読み始めは8月7日。調子が出るまでに随分と時間がかかった。丸2ヶ月だ。数年前に 北海道を車でかなり走ったことがあるが、「晴子情歌」に出てくる初山別とかの地名と風景が蘇り、この三部作(「晴子情歌」、「新リア王」、「太陽を曳く馬」)シリーズを早く読みきりたいと思うこと頻りである。夜中、iphoneでtwitterに気になった箇所をかなりPOSTした。iphoneの入力練習にはなったか。

あァ私はやっぱりこの人が好きです。

留萌から北はもう、浜と言っても波と原野しかない」

「私の身體全部が何かしら過剰な力に滿ち、いまにも放電しさうなほど一杯に帯電しているのに」

「誰にも止めることの出来ない運命を粛々と待つだけの農民の無常」

「当時の家と云ふものには、一番悲しいはづの女性を労る如何なる仕組みもなかった」

「生命は虚無ではなく虚無をかき集める力であり、虚無をかき集めて形作られたものは虚無ではないと三木 清は云いました」

「しかしまた、歴史に主体などなく、世界を知る絶対知や根源的な直観もないとなれば、私たちは何をもって世界を知るのか。貴方や私がこうして言葉を一つ話すたびに生成していく、中心のない、乱反射のような意味や価値の拡散が世界なのかと、公子は問う」

「あるのは言語を分節する価値や差異の体系であって、それが歴史や文化の構造だとかいう。そんなふうにしてプラトン以来の言葉と世界の関係を根こそぎにした人びとの頭脳は先ず、なんと自由であることだろうと公子は言った」

「世界が意味を持っているのでなく、恣意的に作られた言語記号が言語を分節することによって意味が現れるのだと言い出した人間が、海の向こうにいる」         

「否定がいつも反否定を呼び込むだけだったこれまでの堂々巡りから脱して、まったく別の、中心のない、乱反射しながら拡散する世界に立つまったく新しい人間を、自分たちはとにかく引き受けるしかないというのだった

「自分と違って行動を選んだ同郷の後輩はたぶん、新しい人間を引き受ける代わりに、堅固な世界という旧来の体系と心中する選択をしたのだろう」

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20090930 【読書】高村薫「晴子情歌上」新潮社  (2002/5/30) 
20090920 【読書】竹田青嗣「人間的自由の条件」群像 2004年8月号
20090914 【読書】長原豊「プロレタリアート雑感」現代思想2009年8月号
20090913 【読書】水野和夫「近代の終焉と脱”近代”経済学」 現代思想2009年8月号
20090909 【読書】太宰 治「母」、「父」 筑摩版太宰 治全集第9巻 読了
20090908 【読書】太宰 治「ヴィヨンの妻」筑摩版太宰 治全集第9巻 読了

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