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2009年2月

2009.02.17

「第五凶」

Rimg0966 昨夜のラジオ深夜便で詩人の高橋睦郎の「母を語る」をうつらうつら聞いていた。インタヴュアーの問いは、駆け出しのアナウンサーみたいで、イラついた。こい<つは何を聞いてんだと思いながらも、淡々と答える高橋の語り口にいつしか引き込まれていた。生まれて数ヶ月で一家心中に巻き込まれた話は圧巻だった。夢うつつながらもその衝撃は、朝になっても持続していた。

 書棚から現代詩文庫の「高橋睦郎詩集」引き抜いて(いつもこの手の書籍は所有しているのだ)頁を繰る。「幼い王国から」(自伝にかえて)と題された小文にその話は載っていた。

 「私には二人の姉がいた。一人は父の死んだ次の日、脳炎をおこして死に、葬儀は棺を二つ並べての沈鬱なものだったらしい。父の死後、祖母たちは、こどものいない父の妹、つまり叔母に、いま一人の姉をやるように迫った。思案に暮れた母は、何もわからない姉と私にカルモチンを服ませ、自分も多量に服毒した。幸か不幸か、母に決断を迫りに来た祖母たちに発見されて、このみじめな母子は、みじめなこの世に連れ戻された。姉はすぐ、叔母のうちにやられた。」

●蛇足ながらこの「高橋睦郎詩集」の価格は¥320だ。当時(1971年)の物価であればこのくらいか。珈琲¥100?ハイライト¥70。学生食堂のAランチ¥90。

●追加のの蛇足。この詩集に1枚の名刺とおみくじがはさんであった。名刺は、昨日久しぶりにメールをくれた年長のコロンビア在住の友人の1971年当時のもの。名刺の裏には、下宿の地図が書かれていた。窓を開けると隣の建物のモルタル壁が眼前にせまりくるという昼か夜かわからない部屋だった。因縁というべきか。

●蛇足再び おみくじは、「第五凶」というものだ。

願望 叶いがたし
病気 本ぷくしがたし
待人 来らず
失物 出でず
縁談 見合すべし
売買 利あらず
其他 控えるべし

 金縛りにあったように思われた。40年前のものとはいえ、現在を暗示しているかのようにも思える。当分は、そおっと息ひそめて暮らして行こう。

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2009.02.11

『資本論、第一巻』が芝居になるとは、驚きだ。

200pxkarl_marx_2  関川夏央の雑談を読みたくて「東京人」2009.03を購入。ペイジをぱらぱらめくっていたら舞台の紹介記事があった。カール・マルクス『資本論、第一巻』の演劇が今月下旬あるとのことだ。マルクスだの資本論だのという言葉には過敏に反応してしまうタチなので、早速その芝居の詳細をネットで調べた。芝居の概要は、以下引用を参照。
 「資本論」なんて学生の時に1巻を読んだくらいで、書棚に40年あまり埃にまみれたままだ。 ともあれ  『資本論、第一巻』が芝居になるとは、驚きだ。早速、妻と一緒に見に行く手配を整えた。

今回出演する8名のキャストたちは、それぞれ『資本論』とともに社会主義/資本主義のただ中で人生を歩んで きた人々。マルクス主義経済史家、エリツィンの通訳も務めた翻訳家、盲目のテレフォン・オペレータ、革命を信じるアクティビストなどなど。彼らは自らが専門としない演劇という舞台の上で、政治的にも社会的にもそれぞれ異なる立場から、分厚い『資本論』を片手に自らの人生を語りだす。

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2009.02.03

闘病記 4  MRIの中で痛さに泣いていた。辛かった。

 1月に入って腱板断裂の治療は、はかばかしい進展がみられない。注射の薬を変えて様子をみるも甲斐なし。  
 1月下旬、右肩の腱板断裂の治療が進展見られないため、MRI検査を受けた。検査は、右肩患部を固定するために、いろいろ当て板をあてがい、ベルトで固定する。動けないうえに、患部には振動が絶え間なくくる。20分間、涙がでそうなくらい痛かった。終わった後は、うっすらと汗をかいていた。2度とごめんだと思った。

 MRIの中で痛さに泣いていた。辛かった。

 その週、MRIの写真を見せてもらった。医師は、担当医ではなかったので診断については、お茶を濁す。はっきり断裂している箇所は写ってないようだ。そのままヒアルロン酸の注射をしてもらう。また1週間、痛みと痺れと同伴か。滅入る。

 

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